What Project-WILD?


 『プロジェクト・ワイルド』とは「自然を大切に」と理解するだけでなく「自然や環境のために行動できる人」を育成することに取り組んだ野生生物を題材とした環境教育プログラムです。

概 要

 プロジェクト・ワイルドとは、環境について学び、環境保全活動を行うことで、わたしたち人間が野生生物と共存し、地球環境に良い影響を与えることを目的としている『環境教育プログラム』です。
 プロジェクト・ワイルドは、米国において長い時間をかけて、教育者・環境保全・自然保護に関わる人、野生生物管理者、企業や産業の代表者など多くの人の協力を得て開発されました。
 プロジェクト・ワイルドでは、1つの活動を、アクティビティと呼んでいます。それぞれのアクティビティは、多くの実地試験を経て、科学的根拠に基づいて作成されており、教育上の優れた価値を有しています。
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特徴と背景

 特 徴
■体験学習法に基づいています。
 What to think(何を考えるか)ではなくHow to think(どのように考えるか)を指導します。
■子どもたちが夢中になる楽しさがあります。
■アクティビィティは、実際の授業や、現場に応じてアレンジができます。
■生態系の仕組みと人間の関係、生物を模擬体験することができます。
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 背 景
 環境教育プログラム「プロジェクト・ワイルド」の導入 近年、日本では、都市化の進展に伴って、植物や動物などの生き物とそれらを取り巻く環境に身近に接する機会が失われつつある中、身近な自然とのふれあいを通して環境教育・環境学習ができる場の提供が求められています。
 プロジェクト・ワイルドは、このような現状を踏まえ、公園緑地・教育関係者、自然学校、地域での指導者が、より実践的、効果的に環境教育に取り組めるよ う、1999年に、環境教育において先進国である米国から導入されました。 これまでに21,000名以上のエデュケーター(一般指導者)、540名以上のファシリ テーター(上級指導者)が誕生しました(2013年3月現在)。 これらの指導者は、学校の総合的な学習の時間、地域における環境学習、また、企業の人材育 成等さまざまな場面で、プロジェクト・ワイルドを使った環境学習を展開しています。

環境教育推進法の施行

地球温暖化・廃棄物問題・身近な自然の減少など、深刻化・多様化する環境問題を解決し、持続可能な社会の実現に向けて、自ら考え、具体的な行動を実践する人づくりを行うことを目的として、2004年に「環境教育推進法(環境の保全の意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律)」が完全施行されました。 この「環境教育推進法」を機会に、学校、公園等幅広い場において環境教育が推進されることが期待されます。 プロジェクト・ワイルドもこの精神に則りさらに活動を活性化させたいと思っています。
プロジェクト・ワイルドは、環境教育等推進法における人材等認定等事業に登録されています
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米国で開発されたプロジェクト・ワイルド

 プロジェクト・ワイルドは、米国のWRECC(西部地域環境教育協議会)と、WAFWA(西部地域魚類及び野生生物局協会)が共同で、幼稚園から高校までの生徒を指導する教育者向けの環境教育プログラムとして、1980年から開発がはじまり、1983年に正式に公表されました。
 これまでに、全米で100万人以上の指導者が養成され、5,300万人以上の子どもたちがワークショップを受けており、米国で最も広く使われている環境教育プログラムです。 プロジェクト・ワイルドの評価は、非常に高く1999年に米国の指導者1,330人を対象として、行った調査においては、 プロジェクト・ワイルドを使用した環境教育を実施した結果、生徒が野生生物や環境に配慮した行動をとるようになったと、95%以上の教師が報告したことからもうかがえます。
 米国環境教育協議会(CEE:Council of Environmental Education) 全米各州の教育局および自然管理局の代表により組織されています。 世界に広がる プロジェクト・ワイルドは、全米50州、日本の他、カナダ、チェコ、インド、アイスランド、スウェーデンなどでも導入されており、東南アジアの国などでも導入が検討されています。
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ProjectWILDのテキスト

【本編】 主に陸生の野生生物や、野生生物の生息地を通して環境保全を学ぶプログラムです。

【水辺編】 水辺に生息する野生生物の生息地を通して環境 保全を学ぶプログラムです。

【新アクティビティ集】 新たに本編、水辺編のアクティビティを掲載しています。

【サイエンス&シビックス編】 人間の生活は野生生物へ及ぼす影響を、それらが共有する地域について調査研究し、社会の仕組みを知ることを通して環境保全を学ぶプログラムです。

【グローイングアップ・
      ワイルド】
主に、幼児(3歳〜7歳)を対象とし、自然の中で幼い子どもの素晴らしい感覚を引き出していくことができるプログラムです。

プロジェクト・ワイルドの歴史

1970年 西部地域環境教育協議会(WREEC:Western Regional Environmental Education Council)設立。
1979年 WREECの年次総会で、「プロジェクト・ワイルド」を発案。
1980年 1980年 WREEC と西部魚類野生生物協会(WAFWA: Western Association of Fish and Wildlife Agencies)が「プロジェクト・ワイルド」の開発の契約を締結。
1981年 「プロジェクト・ワイルド」の開発開始。
1982年 「プロジェクト・ワイルド 小学校編」の開発、テスト、見直しを実施。
1983年 「プロジェクト・ワイルド」が公開・「プロジェクト・ワイルド小学校編」を配布・フィールドテストの最終報告書も完成。
1984年 「プロジェクト・ワイルド 中高校編」が出版・カナダでも採用。
1986年 「プロジェクト・ワイルド水辺編」の作成開始。
1987年 「プロジェクト・ワイルド水辺編」が出版。
1988年 インドでも採用。
1990年 「利用者と非利用者のプロジェクト・ワイルド教材の評価」実施 。
1991年 スウェーデンでも採用。WREECは現ウォーターコース(TheWatercourse)と提携し、さらにプロジェクト・ウェットを開発。
1992年 「プロジェクト・ワイルド 小学校編」、「プロジェクト・ワイルド 中高校編」が改訂・統合し、幼稚園児から高校生までを対象とする1冊のプロジェクト・ワイルド本編」が完成。 「プロジェクト・ワイルド水辺編」も改訂。チェコ共和国とアイスランドでも採用。
1996年 1983年から1995年の調査結果報告の概要がまとまる。WREECが環境教育協議会(CEE:Council for Environmental Education)に移行し、新全米理事会(National Board o
1999年 「サイエンス&シビックス」の開発開始。
1999年 (財)公園緑地管理財団(現:一般財団法人公園財団)がCEE(米国環境教育協議会)とライセンス契約を締結し、プロジェクト・ワイルドの普及及び指導者編成を開始。 「プロジェクト・ワイルド本編」および「プロジェクト・ワイルド水辺編」の日本語版が出版。
第1回ファシリテーター(上級 指導者)講習会が開催される。
2000年 「プロジェクト・ワイルド本編」「プロジェクト・ワイルド水辺編」が改訂。プロジェクト・ワイルド評価・影響調査報告書(Project WILD Evaluation Impact Studies 1, 2)が発行。
2002年 「サイエンス&シビックス」のテキストが発行。
2004年 「プロジェクト・ワイルド本編・水辺編」改訂・「新アクティビティ集」作成・「サイエンス&シビックス編」導入。
2013年 「グローイングアップ・ワイルド」の日本語版を出版。

プロジェクト・ワイルドのシステム

 プロジェクト・ワイルドのファシリテーターとは、各地域で、プロジェクト・ワイルドのエデュケーターを養成し、プロジェクト・ワイルドの普及および、プロジェクト・ワイルドを通して環境教育を促進させる人を指します。
 日本国内には540名(平成25年3月現在)のファシリテーターがおられ、各地でエデュケーター養成講習会やプロジェクト・ワイルドのイベントを開催するなどの活動をされています。
 ファシリテーターになるためには、エデュケーターとして一定の経験を積んだ後、ファシリテーター養成講習会に参加していただくことが必要です。  


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